寒天

寒天 ++かんてん++

///寒天///

海草のテングサを煮溶かし濾した液でところてんを作り、天然の寒気で凍結させた後、日光に当てて乾燥させたもの。寒天の発見は、1658年山城国伏見の美濃屋太郎左衛門が、戸外に捨てられた食べ残しのところてんが凍結し水分が抜けてしまっているのをヒントに作ったとされます。天明年間に大坂の宮田半兵衛が製法を改良して寒天産業を育て、業者も増えていきましたが、発祥地である京都に寒天業ができたのは江戸時代1840年になってからです。寒天の使用によって練羊羹は完成され、圧倒的な人気を博しました。寒天の名称は当初ところてんの乾物といっていましたが、隠元禅師が寒気にさらす製法を見て「寒天」と名付けたといわれています。

水に85度前後で溶け、30度くらいから凝固することから羊羹、淡雪羹、錦玉羹、ジャムといった食品加工用に使われます。低カロリーで便秘を防ぐ効果があることからダイエット素材としても定着しています。糸寒天や角寒天といった種類もあります。

///テングサ///

テングサはテングサ科の紅藻。日本各地の沿岸に分布し、低潮線付近から約15mの深さの岩上によく生育します。紫紅色〜黄紅色で枝状に分岐し、日に干すと脱色されて白くなります。

///ところてん///

<心太>と書きます。テングサを煮溶かし濾した後、型に入れて冷やし固め、てん突きなどで押し出して食べるもの。古くは「こころぶと」といい、奈良の平城京の市でも売られていました。江戸時代になると夏の風物詩として、ところてん売りが往来を歩き、砂糖・醤油・きな粉などをかけて食しました。現在は酢醤油とカラシで食べることが多いです。