5月5日の端午の節句に供物やお祓い餅として粽とともに和菓子屋の店先に並びます。蒸した上新粉の餅を円形扁平に作り、中に餡を入れ二つ折りにして柏の葉で包みます。地域によって包む葉が変わる場合もあり、主に関東は本柏の葉、関西はサンキライの葉で包み、餡も小豆と味噌の2種類あります。
いつ頃からできたかははっきりしませんが、寛永年間(1624〜1644)頃に節句菓子として定着したようです。当初は塩餡を用いていたようですが、江戸時代後期になって小豆餡や味噌餡が一般的になりました。柏は新芽が出ないと古葉が落ちないことから、家系が絶えない縁起の良い植物として男児の節句に使われるようになりました。「守貞漫稿」5月5日の項で「男児生まれて初の端午には粽を配り、二年目よりは柏餅を贈る・・・江戸にては初年より柏餅を贈る」「赤豆餡には柏葉表を出し、味噌には裡(うら)を出して標(しるし)とす」という風習が記されています。