///薯蕷饅頭/// 

饅頭の皮のつなぎに山芋をすって入れて皮にし、餡を包んで蒸したもの。薯蕷饅頭には多くの種類があり、上用饅頭ともいいますが、特に白くて高級なものを上用という場合もあります。
薯蕷饅頭の元祖塩瀬饅頭の由来は古く、初代の林浄因は中国の人でした。1341年京都建仁寺の竜山禅師によって中国より帰った林浄因は奈良で饅頭販売を開業しました。その頃の饅頭は小麦粉をこねて自然発酵させ餡を入れたもので、薯蕷饅頭はその何代か後宝永年間に創製されたようです。1477年頃、林浄因の後裔が塩瀬姓を名乗って京都で饅頭屋を始めました。やがて江戸幕府が開かれると江戸に移り住み、皮が薄くて柔らかい饅頭は江戸っ子に大いにもてはやされるようになりました。今でも奈良の林神社では、4月19日に饅頭祭が行われています。
中国伝来の饅頭と現代の上用饅頭を比べると、古代の饅頭は小麦の酒種を使用していました。それが糯米製の酒種に変わり、小麦粉が粳米の粉に、黒砂糖が白砂糖に、そして酒種が薯蕷に変わってはじめて、今日のような白い上用饅頭が誕生しました。