ケーキ ++けーき++
///スポンジケーキ///
洋生菓子の一種。見た目がスポンジ状にふわりとしていることから名付けられ、卵白と卵黄に分けて泡立てるものをビスキュイ、全卵を泡立てるものをジェノワーズと呼ぶこともあります。卵を泡立てた中に薄力粉、砂糖、香味料などを混ぜ入れて、天火でスポンジ(海綿)状に焼きます。卵と小麦粉の割合でカステラのように重くも堅くもなります。他に、巻いたロールケーキ、焼型に入れたカップケーキ、デコレーションケーキの台などにします。
///ショートケーキ///
日本で創作された洋生菓子。ショートとは「さくさくした」という意味を持ち、本来クッキーなどに用いる言葉ですが、日本でショートタイムの意味に解釈されて、大型に焼いたケーキを小片に切り分けたものを総称することになりました。一般に円形・方形等に焼いたスポンジケーキで生クリームや果実をはさんだり、上や側面を飾り、切り分けます。イチゴのショートケーキが代表的であっさりとした軽い味わいはヨーロッパやアメリカではあまり見かけません。
///シュークリーム///
-->(仏chou a la crame 英cream bun)
シュー種を丸く絞り出して焼き、ふくれて空洞になったシュー皮の中にカスタードなどのクリームを詰めた洋菓子。皮は適度に弾性があり、一度ふくらむとそのままの状態を保ちます。これは小麦粉を加熱したときにできる糊と小麦粉に含まれるグルテン・油脂の乳化、焼き上がったシューを固める卵の総合作用です。
シューとはフランス語でキャベツという意味です。シュー・ア・ラ・クレーム、つまりシュークリームの形状が、ふっくらとしてキャベツに似ているから命名されたといわれます。1581年料理人マルクス・ルンポルトの著書にクラップフェンという菓子があり、ちょうどシューを思わせる柔らかい種を使っていることから、これが原型と考えられています。
///エクレア///
-->(仏eclair 英eclair)
フランス語で稲妻を意味する、棒状につくったシュークリームの一種。焼き上がるとふくれて表面に稲妻形の裂け目ができるため、とも、表面のコーティングが稲妻のように光るからとも、クリームがはみ出さないように電光石火で食べることからともいわれています。シュー種を長形に絞って天火で焼き、中にクリームを詰め、上にチョコレートを塗るのが一般的です。
///バウムクーヘン///
-->(独Baumkuchen)
「木の菓子」の意味を持つ、ドイツの代表的な焼き菓子。バター、砂糖、卵、小麦粉、コーンスターチなどをまぜたものを丸い芯棒に少量ずつかけて焼き、まわしながら断面を木(バウム)の年輪のように何層も重ねていきます。このような形に完成されたのは約200年ほど前といわれます。表面はフォンダンをかけたり、チョコレートでコーティングします。薄くそいで切り、そのまま、あるいはホイップクリームをかけて食べます。
///マフィン///
-->(英・米muffin)
イギリスでは両面をパンケーキのように焼いた平らな円形のパン、またアメリカではマフィン型に入れて焼いた甘い菓子パンのことを指します。日本では前者をイングリッシュ・マフィンと呼んでマフィンと区別しています。
イングリッシュ・マフィンは強力粉にイースト・ベーキングパウダーを加えて、直径10cm・厚さ1cmくらいに焼き、横に2枚に切って焼いて食べます。カップのマフィンは薄力粉にベーキングパウダーや砂糖を加えて型に入れ、チョコレートやアーモンド・ナッツなどをいれて焼きます。
///スフレ///
-->(仏・英souffle)
フランス語で〈ふくれる〉という意味を持つ、オーブンで焼いてふくらませ、しぼまない熱いうちに食べる料理。ジャガイモやホウレンソウを裏ごししたもの、おろしたチーズ、魚のすり身などに生クリームや牛乳、ホイップした卵白などを混ぜ合わせ、型に入れてオーブンで焼きます。クリームやフルーツ、チョコレートのスフレのような甘いデザートもあります。
スフレはメレンゲの気泡を利用して焼き上げるため、加熱中はふくらんでいた生地もオーブンから取り出すとみるみる内にしぼんでいきます。食べる人は焼き上がりをまって、できたらすぐに食べなければいけないことから、「スフレは人を待たせる」という言葉もあります。
///パイ///
-->(英pie)
小麦粉とバターや
を混ぜて練った生地を皿状にして、詰物などをしてオーブンで焼いたもの。パイ皮のバターの入れ方によって折込み(フランス式)、練込み(米国式)があり、幾層にもなったミルフイユ、層のないスフレなどがあります。生地にバターを挟み込んでめん棒で何度も折り込んでいくうちに、バターと生地の層ができます。この生地に熱を加えると油脂が沸騰し、水分を含んだ生地を持ち上げます。こうして焼き上がり後の独特のパリパリとしたパイ皮ができあがります。
日本でいうパイ生地は本来フィユタージュとよばれます。フィユタージュの歴史はエジプト時代にまでさかのぼり、14世紀のフランスで作られはじめ、17世紀ごろのフランスの書物で紹介されています。最初は液状の油を混ぜ込む生地だったようです。はじめの頃は肉や魚を詰め、15世紀末にリンゴを詰めたアップルパイがあらわれます。このようにパイにはレモン、クリームなどを詰めた菓子のパイと、ミート、チキン、キドニー(子ウシの腎臓)などを詰めた料理のパイがあります。
///タルト///
-->(仏tarte 英tart)
フランス菓子を代表するパイ菓子の一種。ビスケット生地(パートシュクレ)やフィユタージュで作った器の上に、果物やカスタードクリーム、ジャムなどをのせたもの。
原型をたどると古代ギリシア、古代エジプト時代にまで及び、名の由来は古代ローマ時代のトゥールト(皿状のパイ菓子)からきているとされます。中に詰めるものをフィリングと呼び、焼いた皮にフィリングを詰めるタルトとフィリングを詰めてから焼くタルトの二種類があります。他に愛媛県松山の名物菓子で和菓子のタルトがありますが、これとは全く別の菓子。南蛮菓子の項を参照。
///ティラミス///
-->(伊tiramisu)
80年代にブームを起こしたイタリアのデザート菓子。名称のイタリア語は「私を元気づけて」の意味。
北部ロンバルディア地方のマスカルポーネという柔らかいクリームチーズに、別々に泡立てた卵黄と卵白を混ぜます。これを容器に半分入れ、その上に砂糖入りのエスプレッソに浸したビスケットかスポンジケーキを並べ、残りの半分をのせて冷やし、仕上げにココアパウダーをふります。ソフトな口あたりで、カップに入ったタイプとすくって盛りつけるアイスクリームタイプ、大きく固く作ってカットするタイプがあります。